足の匂い

足が臭い!足の悪臭の原因と対策

Rina H.
投稿者 Rina H.. 更新された: 16 1月 2017
足が臭い!足の悪臭の原因と対策

「入浴時にしっかり洗っているのに足のにおいがとれない……」

「自分の靴や靴下からすごいにおいがする!」

このようなお悩みを抱える方々はきっといらっしゃると思います。

今回は、その「足のにおい」の原因と対策について、お話ししていこうと思います。

画像:ishokudougen.com

従う手順:

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実は、(足からの汗も含め)汗そのものは、本来は無臭なのです。

足裏から分泌された汗が、皮膚の常在菌(皮膚上に常に存在する菌)によって分解される事でにおいが発生します。

全身の皮膚の常在菌には、良い菌もいれば悪い菌も存在します。

良い菌とは表皮ブドウ球菌のような「皮膚を守っている菌」の事であり、悪い菌とは黄色ブドウ球菌のような「病原菌」の事です。どちらの菌も皮脂や汗を食べて分解するのですが、この時、悪い菌は悪臭のもとになる物質を作り出します。これが、あの「足のにおい」の正体です。

加えて、

・足の裏には汗腺が集中しているため、他の部位と比べても発汗量が多い

・足の裏は角質層が厚いため、垢が多量に出やすい

という理由から、「足」という箇所は、「雑菌のエサの宝庫・雑菌が繁殖しやすい部位」なのです。

しかしながら、汗や皮脂の分泌は生理現象ですので、抑制する事は難しいものです。ですから、悪臭のもとになる「悪い菌」を繁殖させない事が、臭いを抑制するためには大切です。

 

一口に「足のニオイ」と言っても、その発生箇所は大きく分けて3つあります。

①素足

②靴下

③靴

以降は、この3つについて、各々の対策を述べていきたいと思います。

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①素足の悪臭対策

先述しましたように、汗は菌によって分解されてにおいを放ち始めるため、

「菌の繁殖を防ぐ事」がまず第一となります。素足の悪臭対策で大切なのは、まず何よりも「清潔」です。

「帰宅後すぐ」「入浴時」にはしっかり足を洗うようにしましょう。汗をそのままにしておきますと、雑菌が繁殖してしまいます。

(※水虫などがある場合は菌の繁殖が盛んになりますので、においが強くなります。水虫の疑いがある場合は皮膚科を受診する事をおすすめします。)

画像:ord.yahoo.co.jp

足が臭い!足の悪臭の原因と対策 - ステップ2
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<正しい足の洗い方>

1. まずは、充分に足に水分を吸わせて、皮膚を柔らかくします。(湯船もしくは洗面器に、3分以上浸けるのがおすすめです。)

2. 石鹸をしっかり泡立てて、しっかりと洗っていきます。肌をゴシゴシこすって洗ってしまいますと、肌の表面を傷つけ乾燥や肌荒れを招いてしまいますが、足の裏だけは別です。角質層が厚く皮膚が硬いため、しっかりと洗わなければ足の裏の汚れは落とせません。足のにおいの予防のためには、足の裏はもちろん足の指と指の間までしっかりと洗うようにしましょう。また、ボディーソープよりも固形石鹸を使う方がよいでしょう。特に、汚れの溜まりやすい「指と指の間」「指と爪の間」を丹念に洗うようにしましょう。ここの汚れをしっかり落とさなければ、汚れが残ったままになりますので、足のにおいもとれません。

3. 泡をよく洗い流し、足の指の間までタオルで水分をしっかり拭き取ります。充分に足が乾くまでは何も履かないようにして下さい。湿度が高い状態では、菌が繁殖しやすくなります。

4. 1週間に1度で構いませんので、3の後に、かかとや指の付け根などを軽石ややすりで優しく洗って下さい。(「足を洗った後」すなわち「水分をしっかり含みそれを拭き取った後」で行う事によって、余分な角質のみを除去し、必要な角質を取らずにすみます。) その後、もう一度洗い流し、足の指の間までタオルで水分をしっかり拭き取ります。充分に足が乾くまでは何も履かないようにして下さい。

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<「それでも足のにおいがとれない!」という方々へ>

1. 「酢」または「レモンの搾り汁」をいれたぬるま湯に足を浸す

洗面器にお湯を張り、酢またはレモン汁を大さじ23杯入れて混ぜ、5分ほど足を浸します。臭いの原因となる成分を生み出す黄色ブドウ球菌は、皮膚が塩基性になると増加します。一方、酸性には弱いので、お酢に浸すことによって菌が活性化するのを防ぐことが出来るのです。足を浸した後は水分を拭き取り、よく乾かした後にストッキングや靴下を履いて下さい。

2. 「重曹」を入れたぬるま湯に足を浸す

重曹は、安価でスーパーなどで手に入ります。「掃除に重曹がよい」という話を聞いた事があるかと思いますが、実はこの重曹、消臭にも有効なのです。足のにおいの原因物質であるイソ吉草酸は弱酸性の物質です。これに対し、重曹は弱塩基性ですから酸を中和します。この中和によって臭いを消えるのです。さて、その方法ですが、1.の時と同様に、洗面器にお湯を張ります。水1リットルに対して重曹大さじ3杯を入れて混ぜ、15分ほど足を浸します。

3.市販の「足用の制汗スプレー」を使用する

腋用の制汗スプレーは皆さん使用されていらっしゃると思いますが、実は、足用の制汗スプレーも売られています。制汗スプレーは、汗をかいて菌が繁殖してしまう前に使うのがもっとも効果的です。制汗スプレーの菌の繁殖抑制効果は、菌が増殖する前に使うことで、より効果を発揮します。朝、一度足を洗ってからスプレーすると、高い効果が期待できます

4. 「ミョウバン水」を作り、使用する

ミョウバン水とは、簡単に安価で作ることが出来る、消臭スプレーです。殺菌、制汗、収斂作用があります。

材料

  • 焼ミョウバン 50グラム(スーパーやドラッグストア等で安価で売られています)
  • 水道水 1.5リットル

作り方

  1. ペットボトルにミョウバンと水道水を入れて振り混ぜます。(ミョウバンはすぐには溶けませんが、放置して下さい。)
  2. 冷蔵庫で保管します。
  3. 透明になれば「ミョウバン原液」の完成です。
  4. ミョウバン原液を10倍に薄め、スプレーボトルに入れて使います。

使い方

気になるところにスプレーするだけです。洗い終わった足にスプレーしたり、洗った靴下に直接ふきかけ乾かすと臭いがなくなります。小さいボトルに持ち歩けば、気になる時にさっとスプレーできます。消臭効果があり安全なので、他の臭いの気になる体の部分(ワキなど)に吹きかけても構いません。

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<外出時の対策>

外出先では、足のにおいが気になったとしても洗ったり酢につけたりすることは出来ませんから、以下のような対策があります。

1:タオルやハンカチを濡らして足を拭く

乾いたタオルでは、水分しか拭き取ることができません。汗に含まれる皮脂が菌を繁殖させるため、皮脂をふき取るためにタオルを濡らします。指の間も忘れずに拭いて下さい。

2:足を拭いたら靴下やストッキングを履き替える

せっかく足を拭いたとしても、ストッキングを履き替えなければしみ込んだ汗が蒸れてにおいが発生してしまいます。しっかり履き替えるようにしましょう。

「足をふくためのタオルやハンカチ」と「替えの靴下やストッキング」を鞄の中に常備しておけば、いざというとき安心です。

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<注意!こんな事も足のにおいの原因に……>

普段の食生活を見直すことでも、臭いを軽減できます。動物性のタンパク質や脂肪は、菌の餌となる皮脂の分泌が多くなるため、菌の繁殖を促すことになります。臭いを抑えるには、脂肪が控えめな食生活にする事です。肉中心の食生活になっている方々は、食生活を見直す事によってにおいを抑えられます。食事内容で汗の「かき方・においの強さ」は変わってきます。先述しましたように、汗と足の臭いは密接した関係があります。食事は間接的に足の臭いに影響するのです。 足の臭いを気にする場面では、にんにく・しょうが・ねぎ・カレー・キムチ・唐辛子といった食材の摂取を控えた方がよいでしょう。

また、ストレスも要因になる場合があります。緊張する場面に遭遇したり、職場や学校などで大きなストレスを抱えていたりすると、手の平や腋、足の裏に汗をびっしょりとかいてしまう方がいます。このように、ストレスにより生じる発汗を「精神性発汗」といいます。

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②靴下の悪臭対策

靴下は最も足を臭くする要因です。なぜなら、「足が臭い」という時、大抵の場合は靴下や靴をはいているからです。素足でいる場合、足はあまり臭くなりません。 足の発汗を吸い取るのは靴下ですから、悪い菌が繁殖する主な環境は靴下なのです。加えて、靴下は靴で覆われているため更に湿気が増し、菌に最適な環境になります。 つまり、「足が臭い」というとき、その多くは「靴下が臭い」のです。靴下に蓄積されたにおい物質が一定量を超えると、ニオイ物質は浮遊し始め、「臭い」と感知され始めます。 対策としては、靴下ににおい物質が多量に蓄積される前、具体的には、1時間おきに靴下をはきかえれば、足のニオイは激減します。

しかしながら、1時間おきに履き変えるというのはなかなか出来る事ではありませんから、ここでは、主に2つの対策法を紹介したいと思います。

画像:image.rakuten.co.jp

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1.消臭効果のある靴下を使用する

5本指ソックスは、足の臭い予防にオススメです。通常の靴下では残ってしまいがちな「足の指と指の間の汗」を、5本指ソックスならしっかり吸収してくれるからです。靴下を選ぶときは、吸湿性が強い素材である、絹やレーヨン、綿などのものを選びましょう。抗菌・防臭効果が期待できる「機能素材の靴下」もあるので、そういったものを利用するのもオススメです。

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2.靴下に消臭スプレーを使用する

「ヌーラ」という消臭スプレーは、消臭加工が出来るスプレーです。適量を靴下にスプレーして乾いたら完成。これだけで、におわない(におい物質を無臭化する)靴下になります。また、ヌーラは衣類にも使えますので、靴下だけでなく、全身の汗臭さ対策や加齢臭対策として効果を発揮します。

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<靴下のにおいを消す洗濯方法>

靴下のにおい(足のにおい)の原因となる雑菌は熱に弱いので、60℃のお湯に1時間ほどつけておくと除菌することができます。「加熱をする」という観点から考えれば、洗濯したあとの靴下にアイロンをかけるのも効果的です。

除菌をしても、におい物質は残ってしまいます。におい物質を消すためには重曹の消臭作用が効果的です。水1リットルに対し大さじ3杯の重曹をよく溶かして、それに靴下を一晩つけておきます。(水の代わりに60℃のお湯を使えば、同時に除菌もできます。)

その後、通常の洗濯をすれば消臭はバッチリです。

先程「足のにおいを消す」方法として紹介した重曹。靴下の消臭にも役立つのです!

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③靴の悪臭対策

素足や靴下と異なり、靴は毎日洗う事が通常不可能ですから、きちんとしたケアが必要になるのです。ここでも大切な事は、靴の中の菌を繁殖させないことが大切です。

以下、靴のにおい対策法を紹介いたします。

画像:kurashinista.jp

足が臭い!足の悪臭の原因と対策 - ステップ11
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1. 帰宅後、靴の中をアルコール入りのウェットティッシュで拭いた後、10円玉を靴の中に入れる

10円玉の銅は強い殺菌作用をもっています。(銀や金でもその効果があります)。「台所の三角コーナーに10円玉を入れておくとヌメリがとれる」「花瓶に10円玉を入れると水が腐るのを遅らせる事が出来る」といった効果もこれによるものです。10円玉を数枚、使用後の靴に入れてみてください。入れるのを忘れそうな方は、玄関に10円玉を置いておくとよいでしょう。

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2. 靴をローテーションする(毎日同じ靴を履き続けない)

靴の中の雑菌は湿度の高い状態を好んで繁殖します。そのため、汗で湿ったままの靴を履くという事は「繁殖している菌の中に足を突っこむ」という事なのです。一度履いた靴は、しっかりと乾かしてから履くようにしましょう。毎日同じ靴を履くのではなく、3足程度の靴をローテーションで履くようにしましょう。靴を休ませローテーションする事はたいへん重要な消臭ケアです。一日履いた靴は、水分や湿気が除去されるまで最低2日は必要です。靴の中の湿り気が特に気になる場合には、乾燥剤や新聞紙を靴の中に入れておくと湿気を吸い取ってくれます。

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3.「重曹シューズキーパー」を作り、使用する

先程から、「足のにおいを消す方法」「靴下のにおいを消す方法」として度々登場している重曹。なんと、靴のにおい消しにも使えます!

本当に万能ですね。

材料

  • 重層 2分の1カップ
  • 使い古しの「薄手の靴下またはストッキング」一足分

対策法

  1. 靴下またはストッキングに重曹をいれ、口を結びます。
  2. それを臭いの気になる靴に、一晩入れておきます。

たったこれだけです!簡単ですね。ちなみに、下駄箱に入れておけば、消臭剤としての利用出来ます。   ※重曹は三か月を目安に変えて下さい。

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4.靴を冷凍する

もっともシンプルかつお手軽な方法です。靴の中の雑菌は、冷凍庫の温度ではほとんど生存出来ません。ジップロックなどに入れて一晩冷凍庫に入れておくとにおいが消えます。

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